京都大学:第14回大学教育研究フォーラム

 今日は研究会のお知らせです。

 3月の終わりに京都大学第14回大学教育研究フォーラムが開催されます。大学における批判的思考の教育・研究にご関心のある方は以下のセッションに是非ご参加ください。
http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/forum/2007/index.html

第14回大学教育研究フォーラム ラウンドテーブル 
京都大学(吉田南1号館) 
2008.3.27(木) 13:30〜16:00
学習者間インタラクションを通した批判的思考力と高次リテラシーの育成


企画者:楠見 孝(京都大学)   
司会者:道田泰司(琉球大学
話題提供者:
楠見孝(京都大学) 協同学習による批判的思考力と心理学リテラシーの育成
鈴木宏昭(青山学院大学) 市民リテラシーのためのライティング育成環境 
岩男卓実(関東学院大学) 議論を通じた批判的思考力と論理的文章表現力の育成:大学導入教育における文章構成法教示の実践例
富田英司 (九州大学) 議論の質を測る 


本ラウンドテーブルでは,学習者間インタラクションを通した批判的思考力と高次リテラシーの育成について,その認知的基盤と測定手法について検討を行う.OECDでは,大学の学習成果評価のための試行調査において,高等教育において育成すべき能力として「批判的思考力」を調査対象にすることを検討している.また,PISAの義務教育修了段階の学力調査では,読解・科学・数学リテラシーが測定されているが,これらには,実生活での知識の応用のためのコミュニケーション能力であって,証拠に基づいて判断する批判的思考力が重視されている.高等教育においては,これらのリテラシーに基づいて,高次の批判的思考スキルと専門的知識に基づく読解能力・コミュニケーション能力である高次リテラシーをいかに育成するのかが重要な課題である.その育成には,学習者間のインタラクションにより,コミュニケーションスキルの構成要素である能動的傾聴や議論のスキルを高め,省察を深め,批判的思考力を高めることが重要であると考える.そこで,4名の話題提供者が教育実践や効果測定について紹介し,全員で討論をおこない,今後の課題について検討する.