国際的な対話のための1ステップ

 最近,ゴーヤチャンプルーを研究中で,今日のお昼も作りました。とは言っても,生涯ゴーヤチャンプルー調理数は,まだ3回か4回かなんですが。昨日,バーゲンに行った帰りだったので,沖縄物産店が既に閉店で,仕方なくデパートの地下で,「志摩とうふ」というのを買って作ったのですが,やはり島豆腐を使ったのと比べると,雲泥の差ですな。志摩とうふもそこらへんの豆腐に比べると,かなりおいしいのですが,やっぱり島豆腐の塩味が欠かせないですね,ゴーヤチャンプルーには。ラブ,島豆腐。

 で,ゴーヤチャンプルーを作っているときに,BBCの国際ニュースを聞いていて突然気付いたのですが,自分が世界のいろいろな訛の英語があまり気にならなくなっていることに気付きました。というのも,僕はちょっと前まで,イギリス英語のしゃべり方もあまり好きでなくて,他のアジア各国のなまった英語もあまり好きではありませんでした。理由はよく分かりませんけど,たぶんある程度回数を聞くと普通になれるのかもしれません。

 それでちょっと思ったんですけど,大学での英語教育に必要な要素の1つとして,「世界中の様々な英語の特徴を知っておく,そして気持ちの上で慣れておく」というのも必要じゃないかと思いました。高校までの英語は本当に,アメリカ英語至上主義の授業が当たり前のように展開されています。その結果,私達は知らず知らずのうちに,他の国の英語に対して,非慣用的になっている可能性があるのではないでしょうか。それに,シンガポールとかフィリピンの英語などを聞いたときに,なかなか聞き取ることが難しいという問題が出てきます。高校ではなかなか教えるのは難しいだろうから,大学で是非教えたらいいのではないかと思います。日本の英語教育にはまだまだ他の課題も多いので,なかなかそこまで回らないかもしれませんが,少なくとも日本の政府がそうしたがっているように,自分たちがアジアの中のリーダー的な存在だみたいな大きな顔をしたいのだったら,隣国と英語でコミュニケーションする力を社会の重要な位置にある人たちがつけるというのは,最低限の必要条件ではないかと思います。