分類してみよう

ノートです.議論学関連の研究とか研究っぽいものを分類してみます.

<議論に関する特性・傾向性研究>
・議論に関連する心的特性を測定して,それと関連する変数との相関を研究するものです.
 →Argumentativeness Scale(Infante & Rancer,1982)の研究
 →Maruno Kato Discussion Inventory の研究(1997〜)

<論証スキルの発達研究>
・トールミンの論証モデルを使って,子どもがどのようにして論を組み立てる能力を獲得するか,ということを調べる研究.思考の発達と関連づけて論じられることが多い.
 →Kuhnなど,いろいろ

<教育研究>
・教室の議論:談話分析などが入ります
 →リヴォイシング
 →Forman 算数の授業における論証プロセス

<協同推論研究・科学共同体での発見プロセス研究>
認知科学の分野で行われている研究で,人が他者と協同で問題解決をしたり,科学的発見をしたりするプロセスを研究するもの.実験室からフィールドまで様々な研究手法が使われている.
 →Dunber, Klahr
 →Okada & Simon, 山内・岡田
・協同推論の特性そのものを記述的に分析しようとする研究
 →Resnick

<組織における意思決定についての研究>
・職場において,より優れた意思決定を導く議論の特性はどのようなものかを明らかにするような研究.

<実践系>
・研究そのものというよりは,スキルの訓練技法やそれを目指した活動が中心となるもの
 →ディベート
 →ファシリテーション

<議論支援研究>
・主にITを駆使し,議論内容を可視化するなどして議論を支援.
 →チャンス発見
 →SCLS

<その他,IT系の研究>
・機械と人間の対話
・引き込み現象を利用した,会議のハイポイントの特定