豊真将すごい勢いだ

 凄すぎ,豊真将。凄いなあ。やっぱ勝負事は勢いだな。
 さて,それとは全く関係ないけれど,今話題のホワイトカラー・エグゼンプションについて今日詳しくいろいろ調べました。まず,ウィキペディアはいろいろな基礎情報を提供してくれました。しかし,なっとくいきません。どう考えても労働時間が減るとは思えないし,労働環境は厳しくなるばかりではないでしょうか?
ホワイトカラーエグゼンプション
 そして,もっと納得できないのは,安部さんがホワイトカラーエグゼンプションに賛成している理由です。「ホワイトカラーエグゼンプションで労働時間が短縮され、少子化問題も解決する」と発言されたらしいですが,どうしてそう思えるのかよく分かりません。周囲の人はどうやったら,そんなことを信じるように差し向けることができるのでしょうか。これはやはり政治的な意図があっての戦略か?
 それでちょうどid:fromdusktildawnさんのエントリーが役立ちました。なるほどね。
id:fromdusktildawn:20070109
 このエントリーを読んで,やっとホワイトカラーエグゼンプションの良いところも少し見えてきました。しかし,どっちがいいのかね〜。もうちょっと勉強しないとどうとも言えんな,こりゃ。
 ところで,今日は来年度受け持つ授業のシラバスを書きました。いつになく「アツい」シラバスになったなあ。このアツさの意味を理解してくれる受講生が多く集まってくれることを期待しつつ。

近年,グローバル化の進展とインターネットの発展によって,仕事の仕方,経済の仕組み,芸術活動などが劇的に変化した。この変化は人類にとって産業革命よりも大きいと言われている反面,日常生活を何気なく送っているだけでは変化しているとは思えないほど複雑で分かりにくいのも確かである。この授業では,変化し続ける社会で生き残るための基本的な考え方を,社会心理学と思考心理学を通して学ぶ。
 具体的には,以下のようなテーマを授業でとりあげる。
(1)新しい集団の心理学:人は太古の昔から集団の中で生きてきた。しかし,経済の仕組みが変わることによって,集団そのものの特性や集団内での個人の意味が大きく変わってしまった。この新しい集団の特性とそこで個人に期待されているのは何かを心理学の理論から明らかにしていく。
(2)人の弱さを暴く社会心理学:なぜ残虐な犯罪が起きてしまうのか。なぜ人は他人の意見に流されてしまうのか。人間はある状況においては非常に弱い側面を見せてしまう。一見,甘美な誘惑に彩られたこの世界で自分を律し,自分なりの生き方を貫くためには何が必要なのだろうか。
(3)生き残るための思考心理学:これからの企業人は,消費者ニーズの変化,世界的競争,政治的経済的環境の変化に対応するために,効果的なチームプレイや議論力,素早い意思決定が求められる。このハードな世界を生き抜くための思考力とはどのようなものだろうか。
(4)インターネット社会の心理学:インターネットの発展スピードは学問の発展するスピードよりも遙かに早い。既に多くの心理学者がインターネットについて研究しているが,残念ながらそれが世に出るころには既に時代遅れである。そこで,この授業ではその時点でのインターネット上の心理学に関連する重要トピックについて受講者と共に考える。

ところで,これまで社会心理学認知心理学に多くの影響を受けてきたが,今は認知心理学こそ社会心理学の持つ現代社会への貢献的な態度を見習うべきではないかと思っている。これは独り言。