今日は東京・神田から

 昨日,今日と出張で東京に来ています。神田はよく見ると,韓国料理や中国料理,ジンギスカンといった料理の店が多くて,昨日のお昼に行ったチェゴヤという韓国料理もかなり本物でした。

 さて,何でここにいるかというと,今,議論教育の非公式のコースを全学レベルで開講するために準備していて,そのための根回しの一環として,ある会合に出席するためなのです。お会いした方々は,ここではあまり言及しませんが,すばらしい方々で今後の学内の教育改革の展開について大いに参考になりました。僭越ながら,こんなに話の分かる方たちが実は近くにいたなんて。やっぱりいろいろと自分に関係があると思った先生には自分から飛び込んで連絡をとって,プレゼンするのが一番ですね。そこでもし通じるものがあったら,新しい人間関係のネットワークが広がっていくワケですから。学科とか学部とかの枠で動いていたら,それほどすごい展開は生まれないでしょうから。

 今回得られた収穫は学内外の人脈の他にも,文系ポストドクターの就職先の可能性の大きさを知ったことでした。文系のポストドクターというのはこれまで,なかなか就職が厳しいと思っていましたが,実はうまくコンサルティングをして,少し予備知識をつけてやってやれば,大学の教育職・研究職以外にも進む道はたくさんあるんだなあというのを感じました。結局のところ,研究者養成系の大学院の場合,指導教員がこれまであまり研究者以外のキャリアパスを考えてこなかった,開拓してこなかったということがネックになっているのがよく分かりました。まだ僕は助手なんでそういうことをすぐに考えなくてもいいのですが,すでに基本的な人脈はできてしまった。例えば,心理学系で今後予想される困難というのは,まず臨床系の大学院が考えられます。どんどん入学してきますので,満足のいく先に安定して職を得るのが難しい人が少しはでてきます。すくなくとも実はカウンセラー向いていなかったという人がいますしね。そういう人たちにコンサルタント系の業務をお願いしたいという会社は実は結構あるんじゃないかなと思いました。ですから,企業コンサルタントとかを含めて,現在社会のなかでどういう職種が不足していてどういう人材にニーズがあるかというのを,実社会の人脈を通じて,常に知っておくと,意外と簡単にポスドクキャリアパス開発というのはすんなりいくんだろうなと思いました。これはあくまで想像ですが。

 うーん,これからの大学教育改革は本当に面白くなりそうだ。