東京でのプロジェクト・ミーティング

 放送大学が終わって,研究プロジェクトの会議があったのですが,こちらも長丁場で正味6時間くらいありましたかね(!)。でも,普段雑務が多いので,研究のことを考えたり,議論しているだけで安心したりします。4月からは,これまで関わったことがないタイプの授業を観察することになるので,結構わくわくします。
 話は変わりますが,今回めっけもんだったのは,六本木でたまたま入った椿屋珈琲という喫茶店が素晴らしかったことでした。インテリアといい,パスタといい,珈琲の香りといい,かなり突き抜けたレベルでした。味がいい珈琲屋なら,福岡のほうが見つけやすいかもしれませんが,空間の演出を含めた総合得点で考えると,はやりあのレベルのものは福岡にはないなあと思いました。まだ,僕が知らないだけかもしれませんので,良いところがあったら教えてくださいな。
 でも,がっかりしたこともありました。それは時間の合間を縫って出かけた国立新美術館の古くささでした。新しさを打ち出してますが,その建物としてのデザインやコンセプト,今回の企画展など,どれもきわめて陳腐でびっくりしました。館内の情報デザインの悪さを目立ちました。それで思ったのですが,いまの時代,インターネットなどで我々はどこに住んでいても,世界最高峰のものを情報として知っているのです。だから,コンセプトで勝負しようと思ったら,地方のレベルよりも高いだけではまったくだめで,世界有数の高さがいきなり求められるのです。東京でそれなりに名をあげている人が何かを打ち出したところで,それが何でもないレベルのものでしかないということがこれからもどんどん起こってくるだろう,そういった予感がしました。ちなみに,新国立美術館についての上の感想も,先日訪れた時の僕の一時的な気の迷いかもしれませんし,僕のセンスのなさがそうさせているのかもしれないということを付け加えておきますね。Take it easy !